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たったひとつの願い事

タイトル「たったひとつの願い事」　　　　作者　愛と飛行機

あらすじ
　老婆を助けたマミ。
　その老婆は魔法使いで、お礼にひとつだけ願い事をかなえてくれると言う。
　たったひとつの願い事・・・。
　あらためて願い事を聞かれたマミは、漠然と生活してきてしまった自分に気がつく。
　友だちとのふれあいの中で、マミが決めた究極の願い事とは・・・。

上演時間　　　　３５分

登場人物　１２名(兼役で４名以上で上演可。７名での上演をお勧めします)
　マミ　　・・・中学２年生。
　ヘロデア・・・魔法使いの老婆。
　ミチカ　・・・テニスに青春をかけるマミのクラスメート。
　マサエ　・・・成績優秀のマミのクラスメート。
　ナルキ　・・・将来アナウンサーを夢見るナルシスト少年。
　モモハ　・・・マミと仲良しのクラスメート。
　ユリナ　・・・マミのクラスメート。特に仲がよいわけではなかった。
　　　　　　　　交通事故で足をケガして入院中。

　※以下の登場人物は、
　　ミチカ･マサエ･ナルキ・モモハ･ユリナとの兼役をお勧めします。

　億万長者・・・鶏のから揚げ好きの怠け者。
　アイドル・・・彗星のように現れたアイドル、アイカ。
　白い鳩　・・・警戒心なしに大空を飛び回る。
　サロメ国王・・自己中の専制君主。
　死なない男・・年齢を数えることをやめてしまった。

　※４名で上演する場合などは、
　　上記５名を登場しないでヘロデアの台詞にすることも可。
　　この場合の台詞も提示します。

場面１　　

　放課後、教室でマミがミチカに声をかける。

マミ　　「ミチカ・・今日も部活？」
ミチカ　「そうよ。明日も、明後日も・・・休みの日も部活・・・」
マミ　　「部活・・・楽しい？」
ミチカ　「もちろんよ・・・。もしかしてマミ・・・テニス部に入部したいの？」
マミ　　「い、いや、そういう事じゃないんだけどね・・・。
　　　　　テニスはミチカの青春なんだね」
ミチカ　「うん。私ねぇ・・・今年は県大会で敗れて、
　　　　　全国大会にいけなかったの・・・。
　　　　　負けたときは悔しくて泣いたわ。
　　　　　だけど、いくら悔しくても、テニスをやめたりはしない。
　　　　　練習して、練習して、来年こそは全国大会に行って、
　　　　　あの(岡ひろみ／伊達公子／大坂なおみ)さんと勝負するのよ!!」
マミ　　「ねぇ、ミチカ・・・もしもよ。もしも私に魔法が使えるとして、
　　　　　ミチカの夢をかなえられるとしたら・・・全国大会に行けるとしたら・・・
　　　　　どう？」
ミチカ　「あははははは、マミが魔法使い？
　　　　　あなた小学校の時から、時々、変わったこと言ってたよね。
　　　　　そんな冗談言って、私を励ましてくれるのかな？

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